青森県民手帳 限定版の販売中止 デザインで作家から指摘

県が毎年販売している「青森県民手帳」のうち県の伝統工芸、「南部菱刺し」を表紙にあしらった手帳についてデザインの元となる作品を提供した作家から「模様が正確に転写されていない」などと指摘を受けたことから販売が中止されました。

販売中止となったのは、伝統工芸の「南部菱刺し」を表紙にあしらった青森県民手帳の限定版です。

県によりますとこの手帳は工芸作家から提供を受けた作品を元に転写して表紙を作り、ことし5月、そのデータを作家とともに確認して製作を進めたということです。

しかし、ことし11月、作家から「作品の模様が正確に転写されていない」などと指摘を受け、県は手帳の販売をいったん中止することを決めたということです。

県はその後も、販売の再開に向けて協議を続けましたが作家の了解が得られず最終的に販売を断念したということです。

県民手帳を販売する青森県統計協会の大和田敏事務局長は、「評判がよかった商品なので期待していた人には申し訳ない。作品をきちんと商品にできず作家の方にもおわびしたい」と話していました。

この手帳は予約を通じてすでに一部が販売されていて県は、希望に応じて青森県統計協会で返金や交換をすることにしています。