2023/11/15

秋の季節にぴったりな花・りんどう|花言葉や特徴・育て方を解説

りんどうの花は、日本各地の山や草原でよく咲いています。古くから家紋に使われるほど、日本にはなじみのある植物です。

りんどうの開花時期は夏の終わりが近づくころなので、秋の訪れを告げてくれます。

秋に鉢花や切り花として出回る花ですので、敬老の日の贈り物としても人気です。

この記事では、りんどうの花言葉や特徴・育て方について解説しています。

花を毎日の暮らしの中に取り入れると、心穏やかな生活を送れることでしょう。

それでは、秋の季節に映える花「りんどう」についてご説明していきます。

りんどうの花言葉は「勝利」・「正義」・「誠実」

りんどうの花言葉は「勝利」「正義」「誠実」です。

花言葉の意味の一つ「勝利」は、りんどうの根が生薬として昔から飲まれていて、病気に勝つことから由来したといわれます。

その他に「あなたの悲しみに寄り添う」という花言葉もあり、これはリンドウが群生せずに単独で咲くことから付けられたと言われています。

りんどうは花の色によっても花言葉が変わる

りんどうはお花のカラーによっても、花言葉の意味が変わります。

■紫・青リンドウの花言葉:「自信に満ちている人」

紫や青のリンドウは、自信に満ちた美しい姿を表現する「満ちた自信」という意味を持つ花言葉があります。その鮮烈な色合いと優美な姿は、まさに自信溢れる花といえるでしょう。

■白いリンドウの花言葉:「純潔」、「誠実な人」

白いリンドウの花言葉は、「純潔」、「誠実な人」です。リンドウが曇りや雨の日に花を閉じるという特性から、太陽だけを見つめる姿は誠実さを象徴します。

■赤・ピンクのリンドウの花言葉:「愛おしい魅力」

赤やピンクのリンドウの花言葉は、「愛おしい魅力」です。まるで恋する乙女の頬を思わせるような色合いが、愛らしい印象を与えます。

大切な彼女や奥様へ、心からの愛情を込めた贈り物としても最適な花言葉ですね。

なお、りんどうは本数別の花言葉はありません。

りんどうの漢字「竜胆」の由来は薬用植物として飲まれていたことから

りんどうの花は漢字で竜胆(リュウタン)と書きます。これは、りんどうの根・根茎が中国や日本の昔から薬用植物として利用されていたところからきています。

江戸時代に蘭学が広まり、リンドウ科の多年草であるゲンチアナの根の粉末が胃薬として紹介されました。入手困難なことから漢方薬のりんどうの根が使用されるようになりました。

りんどうの根は、薬として使われていた熊の胆よりも苦いため、神話に出てくる竜の胆と名づけられたそうです。

リュウタンと名付けられたのが変化してリンドウとなったといわれています。

りんどうは別名「疫病草(えやみぐさ)」と呼ばれるのも、薬用として使用されていたのが由来でしょう。

りんどうの花の特徴

りんどうは、リンドウ科リンドウ属の多年草植物です。本州・四国・九州にかけて広く分布し、山や高原に咲く山野草としても親しまれています。

花びらは5枚に分かれ、花の色は青紫色・ピンク・白などがあります。茎は枝分かれしないで直立して上に伸びます。茎の上部や葉の付け根から筒状の大きな花をいくつも付けます。

りんどうの花の品種には秋咲きと春咲きがある

りんどうの開花時期は9月下旬から11月にかけてです。ハルリンドウのように春に咲く品種もあります。

りんどうの花には花が開く品種と、切り花向けの品種の中に花が開かない品種とがあります。開く品種は日中の日が差している時に合わせて開いたり閉じたりします。

一度咲くと、花持ちがよい植物です。

関連記事:失敗しないガーデニング!寒さに強い多年草の花13選を解説

りんどうの花の種類

りんどうの花の種類は関連する種で、世界には約400種、日本には約20種ほどがあります。

エゾリンドウは北海道から近畿地方までの湿った草原に自生しています。数段連なる大型種で、切り花用として栽培されています。

細い葉が笹の葉に似ているササリンドウとも呼ばれる品種もあります。

オヤマリンドウは関東地方から四国の山の草原・高山の岩場に自生していて、濃い紫色をしています。

りんどうの花を咲かせる育て方

りんどうの育て方について解説しますので、上手に花を咲かせましょう。

日当たり

りんどうは日当たりがよくないと花が咲かなくなります。十分に日に当てて育てましょう。

梅雨明け以降は、真夏の暑さに弱いので日をさえぎるために明るい日陰で育てます。

秋にはまた日当たりのよい場所に戻しましょう。

植え付け

りんどうはタネからも育てられますが、花が咲くまでに時間がかかるため、苗から育てるのがおすすめです。

秋に花を咲かせるために、植え付けの時期は3月下旬から4月にかけてが適しています。

花が付いている苗は早めに植え付けましょう。

りんどうは水はけのよい場所を好みます。土は栄養分が豊富な土が向いているので、市販の山野草用培養土を用意してもよいでしょう。

肥料

苗を植えるときに固形肥料をあらかじめ土の中に混ぜておき、春から夏にかけては液肥を月2回与えましょう。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます。花にかかると傷みやすいので、株元に水やりします。夏の水切れや、梅雨などの多湿にも注意しましょう。

冬場の対応

りんどうは、冬の寒さに当てないと花が咲きません。しかし、凍結はよくないのであまりにも寒い場所や強い風が吹く場合は軒下などで管理しましょう。

植え替え

鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので、1〜2年に1回は植え替えましょう。

毎日の管理

りんどうの花が咲き終わったら、花茎の根元から花がらをつみましょう。タネができると株に栄養がいかなくなります。

りんどうの花を楽しもう!3つの楽しみ方をご紹介

りんどうは育てるだけでなく、切り花やプリザーブドフラワー・ドライフラワーとしても楽しめます。

花瓶に飾る

りんどうの花は切り花としても長持ちするため、花瓶に挿してお部屋のインテリアとして楽しむことができます。また、他の花と組み合わせることで、より豊かな花束やアレンジメントが楽しめます。

まとまった本数だとボリュームが出ますし、同系色でまとめたり、白や緑と合わせたりしてもおしゃれです。花の茎を短く切って使用すると、洋風なアレンジメントにも合いやすくなります。

花瓶に飾る場合には、水に浸かる部分の葉は落としましょう。

関連記事:ガラスのフラワーベースを使った季節を感じる飾り方

プリザーブドフラワー

りんどうの花はプリザーブドフラワーとして加工することができます。特殊な液体に浸けることで、生花のようにいつまでも色褪せない姿を、長時間楽しむことができるでしょう。

プリザーブドフラワーを飾るときは直射日光や湿気を避けるのがポイントです。

関連記事:プリザーブドフラワーの作り方|おすすめの花材もあわせて紹介

ドライフラワー

りんどうの花は、花びらが丈夫なのでドライフラワーとして自然な風合いを楽しむことができます。ドライフラワーはリースやスワッグなど、さまざまなデザインにアレンジできるので、お部屋のアクセントになります。

ドライフラワーを作る際のポイントは、新鮮な花を選ぶことです。新鮮だと形をきれいに保てます。

2つめのポイントは濃い色のりんどうを選ぶことです。りんどうは密集している花の部分が蒸れると茶色くなりますが、濃い色だと目立たないからです。

束ねた花を下に向けて吊るすだけで、簡単にドライフラワーができます。

関連記事:失敗しないドライフラワーの作り方!インテリアにもギフトにも◎

りんどうの花を育てて飾って楽しもう

りんどうの花は、秋の風物詩として心を癒やす美しい存在です。

耐寒性があり、夏の熱い日差しを避けることで、初心者にも手を出しやすい魅力的な植物です。

りんどうの優雅な花は、深い青紫から優しいピンク、そして純白まで幅広い色彩を持ち、それぞれの好みに合わせて楽しむことができます。

自分自身で育てる喜びだけでなく、切り花としての贈り物や、プリザーブドフラワー・ドライフラワーとしても長く楽しむことができます。凛とした姿の花は、どんな人にも愛される魅力を持っており、贈り物としても喜んで受け取られることでしょう。

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